「時間が経つにつれて黄ばんできている理由がわからない」 「自分で直す方法は?」 「車購入したばかりで事前に予防したい」
車を購入したばかりでも時間が経つにつれて段々とくすんできてしまうヘッドライト。原因が分かるだけで「進行を遅くし事前に予防する」ことができます。
この記事では、愛車の予防対策して3年間経った現在でも新車の輝きを保っている僕がヘッドライトが黄ばんでしまう原因や対策方法について解説をします。
既になってしまっている方でもセルフで直す方法も紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
ヘッドライトが黄ばむ原因
毎日洗車をこまめに行ってキレイを維持していても他に4つの原因があるためヘッドライトの黄ばみを抑えることは難しいです。それぞれ詳しく解説していくので意識していきましょう。
- 愛車を乗り続けたことによる経年劣化
- 洗車や飛び石で付いた傷
- 長時間日光に当てられた影響による紫外線
- ヘッドライト内部の温度上昇
愛車を乗り続けたことによる経年劣化
ヘッドライトはポリカーボネート樹脂で、簡単に言うとプラスチックで作られています。ガラス相当の透明度と耐久性に優れている特徴を持っています。
ですが、ガラスに比べて傷が付きやすく劣化してしまう事から表面に専用コーティングが施工されていますが経年による劣化で剥がれてしまう事があります。
洗車や飛び石で付いた傷
洗車中や拭き上げ時、走行中でも目では確認しにくい程の小さい傷は付きやすいです。
洗車の際に傷が付きやすい作業はスポンジやタオルの拭き上げ時が最も多いです。「長年使用した用品・地面に落とした用品・家庭用の硬いタオル」などの理由が挙げられます。
この状態を保持したまま洗車を行っていくと傷が少しずつ蓄積するので汚れが付着しやすくなり黄ばみの進行を早めてしまう事になります。
走行中は、強風で砂ぼこりが舞っていたり飛び石による傷を増やしますがスピードが出ている場合は傷が深く入ることがあるので注意しながら走行していきましょう。
長時間日光に当てられた影響による紫外線
ヘッドライトが黄ばむ最大の要因は、日光による紫外線になります。お出かけや自宅でも常に屋外駐車場となると長時間日光に照らされた状態になるため表面劣化しやすくなります。
駐車時の向きや場所によって車に当たる紫外線が異なるため片方のヘッドライトのみが黄ばむことがあり左右非対称に見えることもあります。
ちなみに、紫外線はヘッドライトだけではなく塗装や内装にも悪影響で色あせたり剥げる、シートの内装が痛んでしまうのでなるべく日光を避ける駐車がおすすめです。
ヘッドライト内部の温度上昇
ポリカーボネート素材の耐熱性は130℃前後なので熱に強いですが、長く光が当たり続けると徐々に劣化していきます。
特に、LEDライトよりもハロゲンライトは熱の上昇を避けることが難しくライト点灯時間が長ければ長い程ライト内部に負担が掛かってしまいます。
黄ばみを放置すると?
徐々に進行して「黄ばみが酷くなった」そんな時、見た目が悪くなるだけでなく他にもデメリットがあります。
汚れの蓄積や劣化が徐々に進行すると光が遮られてしまい夜間走行時にヘッドライトの役目を果たさないために事故率が上がってしまいます。
また、車検で6400カンデラ以上の光度が必要になりますが最悪の場合は目標値まで達する事ができず車検落ちする可能性があります。
落ちてしまうと車検に受かるまで時間が掛かったり車検料の加算もあるため黄ばみを感じたら放置をせずに対処していきましょう。
ヘッドライトの黄ばみを治す方法
黄ばみを取り除く方法として主に2つ挙げられます。違いとして、度合いによってやり方を変更するのが良いですが、初心者で難しい方は専門店に依頼するのも良いでしょう。
ヘッドライト劣化 軽度の場合
まだ劣化が軽度であれば処置も軽く済む場合があります。市販の簡易的に施行できるタイプもあるため初心者でも安心して行えるメリットがあります。
必要な道具
- マイクロファイバークロス(施工用)
- マイクロファイバー(拭き取り用)
- 液剤
手順
- カーシャンプー使用で表面上にある汚れを落とす
- クロスやエアブロワーで水滴を取り除きしっかり乾燥させる
- 種類によって異なりますが下に液剤が溜まっていることがあるので混ぜてから専用クロスに適量をのせる
- 軽い力で縦横方向に磨く
- キレイな面又は、別のクロスを用意し拭き残しが無いように拭き取りを行いましょう
以下の記事では、「劣化が軽度」の場合におすすめのヘッドライトコーティングを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。メーカーによってやり方や道具も異なりますので注意して行いましょう。
ヘッドライト劣化 重度の場合
基本的な考えとして車に負担が少ない方法から試すのが望ましいですが、段階を踏んで黄ばみを抑えることが出来なかった方はこちらの方法を行ってみましょう。
やり方が複雑になっていたり必要な道具も増えてしまうので不安がある場合は手順書をしっかり読んだりプロに依頼することも視野に入れておくと良いでしょう。
必要な道具
- マイクロファイバークロス
- 施工用・拭き取り用
- マスキングテープ
- スポンジ
- 耐水(研磨)ペーパー
- 研磨剤(コンパウンド有)
- コーティング剤
手順
- カーシャンプー使用で表面上にある汚れを落とす
- ボディ接触による傷防止のためヘッドライト外周にマスキングテープを隙間なく張る
- 研磨入りクリーナーをクロスにのせて磨く
- クリーナーは微細な研磨剤を使用していますが黄ばみを取るのに限界がありますので黄ばみを取ることが出来ない場合は耐水用研磨ペーパーを使用する
- 研磨後は汚れや削った粉が付着しているので水洗いでしっかり流す
- 水滴を残さず拭き取る
- 専用スポンジに液剤を塗布しヘッドライトに施工する
- 適正時間放置して乾燥させる
ヘッドライトの黄ばみ防止対策
次は、ヘッドライトの黄ばみを抑える方法を紹介します。主に3つ紹介しますが事前に対策を行うことで後々の手間を省いたり余計な出費を抑えることに繋がりますのでぜひ行ってみてください。
- 日光の紫外線からなるべく避ける
- ヘッドライトコーディングを行う
- 保護フィルムを張る
日光の紫外線からなるべく避ける
ヘッドライトの劣化には4つの原因がありますが主に紫外線による影響によるもので、対策は紫外線を避けることが最も効果的です。
自宅での保管は車庫に納めたり日陰に合わせた向きにして直接当たらない様にしましょう。また、お出かけした先の駐車場は立体駐車場や屋内があれば優先的に選択しましょう。
ヘッドライトコーディングを行う
症状の度合いによって異なり重度であれば大変ですが、黄ばみをペーパーで取り除き綺麗にした状態で仕上げにコーディングを塗布していく流れになります。
コーティングは雑に行ってしまうとムラになりやすくヘッドライトの光がまばらに当たるので劣化の速度を早めることもあるので慎重に行いましょう。
保護フィルムを貼る
UVカットの保護フィルムを貼るとより強化された紫外線を遮断することができ、液剤剤よりも厚くなるのでより効果を実感することができます。それに伴い、飛び石も防ぐことができるのも良い点です。
ヘッドライトの黄ばみを無くして安全を心掛けましょう
今回は、「ヘッドライトの劣化」について解説をしました。手間やお金を失いたくないとヘッドライトの劣化を放置すると車検落ちや事故になりかねません。
思わなぬ事が起きる前に対策を行って楽しく安全に車を維持していきましょう。
以下の記事では、「車の内装清掃」について解説も行っていますので是非チェックしてみてください。
コメント